Body・Mind・Heart
アレクサンダー・テクニークに基づく情報を発信しているわたしが、
身体や心をどうとらえているのかを、
お伝えいたします。
BODY=身体
MIND=思考
HEART=心・感情
と捉えてみてください。
あなたが、身体・思考・心(感情)
が一体になってはじめて、
あなたの最大限のエネルギーが
伴った行動や、パフォーマンスに繋がること
をお話ししていきます。
心身統一体
心身共にという言葉を、よく聞くでしょう。
アレクサンダー・テクニークでは、
主に身体にアプローチしていきます。
身体の不必要なクセ・習慣に気がつき、
身体本来のポテンシャルを発揮する
動かし方を探求していきます。
動かし方を観察し、内感覚が繊細になることで、
心や思考のクセ・習慣にも気がついていきます。
さて、ここからはわたしの考えですが、
あなたの心身共にという概念の中に、
「思考」という概念は、含まれているでしょうか?
わたしが、心身に、
「思考」を加えたい理由は、
思考の癖が、心身に影響をもたらすことがあるためです。
一般的に、「身体(からだ)」に対する「心」の概念は、
知識・感情・意志(広辞苑より引用)です。
しかし、
心=感情
思考=意志、知識
と分けて考えています。
ここまで読んでくれたあなたは、
心が伴っていないけれども、
思考によって行動することはよくあるのではないでしょうか?
例えば、
寝たいのに、休みたいのに、
仕事、家事、子育てをしないといけない
と思うことは少なからずあると思います。
そのため、わたしは、
心と思考が一致していない時は、
心よりも、思考が優位である行動が多い
と感じています。
それでは残念ながら、
最高のパフォーマンスが出来ないことは
お分かりいただけたでしょう。
心身共に、不必要な習慣・クセを、
現在のあなたがしたい、
最高のパフォーマンスをしやすい状態に、
ブラッシュアップをしていきましょう。
心身統一体の身体からお伝えしていきます!
BODY – 身体
身体は、頭から足までです!
ざっくりとですが、
頭、首、胴体、体肢と伝えておきます。
アレクサンダー・テクニークで、
特に大切にしていることは、
身体全体です。
その中でも特に頭と軸(背中)の関係を、
大切にしています。
人間は二足歩行の動物なので、
身体の一番上にある頭が、
ぐっと押し下げられていたりすると、
途端に身体が動きにくくなります。
頭とそれを支えている背骨の連動が、
有機的に滑らかに動いていると、
身体全体が動かしやすくなります。
例えば、
「手を動かす」、「足を動かす」
と意識したときに、
その部位のみを動す方のほうが
多いのではないでしょうか?
動かしたい部分だけでなく、
身体全体が協力して動くことを、
身体全体の概念としてます。
また、身体の構造を知っていないと、
・動かない場所を、熱心に動かそうする
・動く場所を知らずに、止めていたりする
こともあるので、
解剖学的知識はとても大切です。
身体の骨、関節、筋肉などの
解剖学の知識を基に、
身体の使い方の無意識なクセ、習慣を観察をする。
そして、身体の構造に沿った動かし方を、
実験を繰り返しながら、練習していくことも重要です。
MIND – 思考
思考は、先の通り、意識や知識です。
思考
広辞苑より引用
①思いめぐらすこと。考え。「―力」
②〔哲〕(thinking)
㋐広義には人間の知的作用の総称。思惟。
㋑狭義には、感性や意欲の作用と区別して、
概念・判断・推理の作用をいう。
知的直観をこれに加える説もある。
③〔心〕
㋐考えている時の心的過程。
㋑ある課題の解決に関与する心的操作。
上記の③〔心〕を見ていただくとわかるように、
思考と心は表裏一体です。
②〔哲〕(thinking)の㋑を主に
思考と言っています。
物事を成しとげるために、
計画や、方向性を具体化させる。
そうすると、実験や修正がしやすくなります。
アレクサンダー・テクニークに置き換えると、
解剖学的な知識を取り入れた動きを、
身体に方向性を出しながら探求する。
ここまでは、腑に落ちると思います。
しかし、ここではもう一つの方向から思考を考えます。
誰でも多かれ少なかれ、
自分に対して、
ネガティブな思考もしていると思います。
例えば、物事をやろうとした時に、
- やめておいた方が良い
- どうせ、できないよ
- 明日からにしよう
- あの人は、頭がよいからできる
- お金持ちだったらできるのに
など、自分の行動を止めてしまう思考
がふと湧いてきた経験はあるかと思います。
このように、思考とは、
時として自分を否定、制限するものでもあります。
そのような思考の習慣にも、
良い悪いの判断をせずに、気がつくことも、
思考と呼んでいます。
HEART – 心
心とは感情と捉えてください。
- 〇〇をしているから嬉しい
- 〇〇をもらったから嬉しい
などの条件をつけたり、
- あれを、いつまでにしないと
- あの人の関係性もこうだったら良いのに
- 明日、仕事に行くのが嫌だな
などの言葉が
頭の中で思い浮かぶことがあると思います。
ただ嬉しいという感情を感じていも良いのに、
条件を考えたり、
その他のことがふと思い浮かんだり、
その前に、様々なものが付属していませんか。
ふと思い浮かんだりする思考が、
ポジティブなものなら良いのですが、
わたしの場合は、意識して観察してみると
ネガティブなものが多い結果でした。
思考に邪魔をされていない
ポジティブ、ネガティブにとらわれない
ただその時に感じている感情を
心=感情と呼んでいます。
アレクサンダー・テクニークでは、
下記のことに関しては、
めったにアプローチをしませんが、
わたしは大切なことだと思うのでお伝えします。
あなたは、本当に感情を感じているでしょうか?
心がやりたいと思っていた行動は、
実は違っていたということも多々あります。
例えば、
寝たいのに、休みたいのに、
仕事、家事、子育てをしないといけない
と思うことは少なからずあると思います。
これを繰り返している現代人は、
本当に心がやりたいことが、
分からなくなっているのではないかなと思います。
寝たいのに、寝れなかったら、
わたしは、
悲しくなったり、
イライラしたり、
怒りが湧いてきたり、
します。
けれども、忙しい毎日の中で、
感情を押し殺して、
過ごしていないでしょうか?
感情を感じないようにすればするほど、
身体は緊張していくと実体験をもってお話しします。
うわべだけでの望みは、
いくらでも作れるけれども、
心を伴っていない望みは、
あなたを疲弊させるだけだなと感じています。
最も大切なのは、HEART – 心
身体・思考・心の中で一番大切だと
わたしが考えているのは、心です。
心ありきの思考、行動です。
心>思考=身体の動かし方
心がしたいことをするなら、
ネガティブな思考が邪魔をしなければ、
建設的な思考がなされ、
身体はついてくるでしょう。
わたしの実体験ですが、
心がおざなりにされ、
思考がやるべきと思っていることは、
身体は緊張しています。
身体は、心の状態がどうであっても、
ものごとを行うために、
最大限の力を発揮しようと
いつもがんばってくれています。
心身統一体のメリット
今まで分離されていたものが、統一されていくと、
自分への信頼や愛しさが増す
ということが、一番のメリットと考えます。
わたしは、
アレクサンダー・テクニークを通して、
自分が本当にしたかったことは、
・人と深く繋がる
・自分とより深く繋がりたかった
ということに気がつきました。
これは、SPIRIT(魂)と呼べるものだと感じます。
結果的に
- 身体の一部分ではなく、身体全体で動けるようになる。
- 身体からのフィードバックを、繊細に感じやすくなる。
- 自分の今までの限界を超えられるようになる。
- 思考と心の分離を認識し、
自身へ建設的なアプローチが出来るようになる。 - 心を感じやすくなる。
- 思考、すなわち認知の歪みを認識できる。
などの良い点があります。
身体・思考・心の声を繊細にきけるようになる。
すべてが統合されると、
自分との会話を建設的にしています。
そして、エネルギーの伴った行動、パフォーマンスにつながり、
自分の最大限の力を発揮出来るようになります。
さいごに
身体・思考・心と分けてお伝えしてきました。
一つずつは、とても重要なことですし、
各々を良い状態にすることは必要です。
しかし、各々は密接に絡み合っているので、
一つが悪い状態なのに、
他が良い状態ということはないと考えています。
各々がとても頑張っているにも関わらず、
行動やパフォーマンスがあがらない
という状態は嫌ではないですか?
行動があなたを表現するにも関わらず、
根性というメンタルだけで、
最後までやり抜く時代はもう終わりです。
まずは、身体に興味をもって、
あなた史上最高のパフォーマンスを
一緒に表現していきましょう!