心と思考

『本番・人前で失敗するのが怖い』と思っているあなたにおススメなこと

会議、発表会、演奏会など、
様々な本番で失敗が怖い
と思う人は多いのではないでしょうか?

『人前での失敗が怖くて足がすくむ』
『失敗がいやで本番が苦手』


というような方に向けて、記事を書いています。

本記事の内容

●あなたにとっての失敗の正体がわかる
●失敗にとらわれなくなる考え方

指揮者であるわたしも、
本番や人の前で数えきれないほどの失敗を繰り返してきました。
失敗の正体が少しずつわかって来たので、
失敗の概念が覆された経験も含めてお話をしていきます。

失敗とは何か?

あなたにとって、失敗とは何ですか?

わたしにとって、失敗とは、

  • 許されない
  • 人に迷惑をかける

ということでした。

そして、不思議なことに、
失敗しないように、失敗しないようにと
思えば思うほど、
失敗が連続しておきる現象が起きました。

その現象は当然のことで、
そればかりを考えていると、
そこにフォーカスされてしまう、脳の働きによります。

例えば、
身の回りの赤いものを探して下さい。
といわれたら、
赤い色の車や、信号、ランドセル、お花、コップ
など様々なものが目に入ってくると思います。

その機能と同じような現象が、
『失敗したくない』という言葉にとらわれていると、
脳が失敗を探しはじめ、些細なことも失敗と認識する
と気がつきました。

これは、
脳に入ってくる情報を、脳が取捨選択をしている
という状態です。

この機能を
RAS(Reticular Activating System)
=網様体賦活系(もうようたいふかつけい)
と呼びます。

わたし自身、
本番で失敗したくない
という思考にとりつかれている時は、
本当によく考えていました。

あなたが本番前にその思考に気がついたら、
何を失敗と思うのかを考える
とても良いチャンスです。

そうすることで、あなたにとって
何を失敗と考えているのかが分かります。

ここから先は、
失敗がわたしと同じように、
・許されない
・人に迷惑をかける
と同じような考えを持っているかたには有益ですが、
それ以外のかたは読む価値はありません。

失敗にとらわれているうちは、他者を意識している

わたしの場合は失敗を、
・許されない
・人に迷惑をかける
と考えているときは、
他者を気にしていました。

なぜなら、同じ内容の失敗でも、
人前のほうが、一人でいる時よりも、
恐怖を感じていたからです。

許されないのは、誰からでしょうか?
失敗をしなければ、人に迷惑をかけないのでしょうか?

結局は、
失敗=恥をかきたくない
という独りよがりな考えが、
心の奥底に眠っていました。

恥というのは、
他者からどう思われているのかを気にして、
あなた自身が一人で感じていることです。

あなた自身が
準備や練習をしてきた行動よりも、
その時、そこにいる他者から評価が優先されている

ことに、ショックを受けませんか?

わたしは、愕然としました。

自分が他者からどう評価されるかに、
意識がとらわれていたので、
人を目の前にした時に、
失敗するかもしれないという恐怖を感じていたのです。

それと同時に、
普段の準備、練習で、
他者という存在を意識していないこともわかりました。

どのように準備、練習をすれば良いのでしょうか。

準備・練習で他者を意識する

準備、練習をするときに、
相手は何をしたら喜ぶのか
ということを考えるということです。

プレゼントをする時に、
相手が喜ぶものを考えるでしょう。

人前で何か行動、パフォーマンスをするということは、
同じ空間にいる方々にプレゼントをする
と考えるとしっくりくると思います。

そうすると誰もいなくても、
本番や人前にいる時の状況を、
意識をすることができます。

どれだけ、他者と他者へのプレゼントをイメージできるか?
が、本番でのパフォーマンス力の差にもつながります。

他者へのイメージが変わってきたと思います。

他者のとらえかた

次の2つをみてください。
他者のとらえかたにおいて、どちらの状態が良いのか、
一目瞭然だと思います。

●他者から受ける自分の評価を気にして、パフォーマンスをする。

●他者にどうしたら喜んでいただけるのかを考えて、パフォーマンスをする


他者=仲間、商談相手、お客様は、
その人の考えや価値観があり、
あなたのコントロール範囲外です。


失敗が怖いと思うなら、
あなたは他者へ何をプレゼントしたいのか、
ゆっくり考えてみてください。