身体

良い姿勢をしているのに、苦しい、しんどい、疲れるあなたへ 【身体の無意識な習慣に気づく】

私たちの身体の使い方や思考が、
いかに無意識に習慣づけられているものかを、
身体の使い方を通して認識し、
使い方の幅を広げることをお伝えします。

社会の中で生きている私たちは、
文化的な背景、周りの環境、またあなたが認識していること
によって作られた、無意識の身体の使い方があります。

日本の文化圏での良い姿勢とは?

文化圏が異なれば、
良いと言われているものが異なることはご存じでしょう。
身体の使い方も、
日本の文化圏で身につけてきた、
不必要な習慣があるかも?、ということをお伝えします。

例えば、日本の義務教育を受けて来た人は、
「気をつけ」と言われると、
背筋をのばす方は多いと感じます。

幼少期から染み込んできたこの姿勢は、
授業、朝礼の始まりなどで、
行ってきました。

そして、
気をつけは良い姿勢と認識しているでしょう。
しかし「気をつけ」の姿勢は、
諸外国では見受けられません。

このように習慣的で、馴染みのある姿勢でも、
自分の動きなどを顕在化することに興味のある方は、
ぜひ最後まで読んでみてください。

「気をつけ」を、日常生活で行っているとき

この習慣的な姿勢を、
日常的に取り入れていないでしょうか?

先生、上司などの前で、
自然と背筋をのばしてないでしょうか?

相手に緊張、権威を感じているのであれば、
自ずとのばしていると思います。

相手もそれを良い姿勢だと思っていたら、
なおさら、気をつけは必然だと思うでしょう。

気をつけをどんなときにしているか、
思い出してみてください。

「気をつけ」をしているときに、何を感じていますか?


あなたが良いと思い、
無意識に習慣として行っているこの姿勢が、
身体、思考、心にどのような影響を与えているか
と考えたことはあるでしょうか?

また、その姿勢を取っている時に、
感じている思考、感情を考えたことはあるでしょうか?

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わたしのケースをお話します。

わたしが社会生活で、
自ずと「気をつけ」をしている時は、
相手に怒られていることが多い
ということに気がつきました。

しかられている
アドバイスをいただいている
のではなく、怒られていると感じている時でした。

わたしの思考は、
相手のいうことを、聞かないといけない。

ということに思考がフォーカスをして、
なぜ自分が怒られているのか、
今後の行動の改善点はなにか?
ということを考える隙がありませんでした。

身体は、緊張しフリーズしている状態
思考は、停止の状態
心は、怒られたくないという恐怖
を感じてました。

あなたは、
気をつけをしている時を、
思い出すと何を感じているでしょうか?


ゆっくり時間を取って、思い出してみてください。
もちろん、思い出すかはあなたの選択の自由です。



思い出された方は、
わたしのようなケースではなく、
・規律を守っていて、気持ち良い
・相手が気をつけをしているのを見ると、すがすがしい
という印象をお持ちのかたもいらっしゃると思います。

「気をつけ」をどう感じている?

どう感じているかを思い出されましたか?
思い出されなくても、もちろん良いです。

「気をつけ」を、ネガティブに感じる

相手のいうことを、
・聞かなければならない
・規律を守らなければならない
・あれをしなければならない
・この状況を、うまく脱したい
・怒られたくない

など、「ならない」というような、
あなたの行動を制限するような言葉が
思い浮かびませんか?

制限を感じる言葉を伴いながら、
積極的に行動をすることは出来るでしょうか?

「気をつけ」を、ポジティブに感じる

その感覚、感情を大切にしてください。

しかし、その感情が、
自分、相手の行動を制限させるような時に、
出てくる感情であれば、
この先を読み進めてください。


例えば、
・社員、生徒が、気をつけをしていると、
自分の話を聞いてくれるように感じて、気持ちよい。
・相手に権威性を見せることができて、すがすがしい。
などなど。

ポジティブ、ネガティブでもない時

説明するために、
ポジティブ、ネガティブという局面から書きましたが、
他にも様々な感覚、感情をお持ちだと思います。

自分がどう感じるかが大切なので、
その感覚を味わってください。

身体の構造として、「気をつけ」はどうなのか?


身体の構造(解剖学)からは、
気を付けは、
身体に過度なこわばりををもたらしています。

背中をそらして、
肩を後ろに引き、
顎をひいて、
手は体側に添わせる。


身体は、妙に固まっていませんか?

このように、良い思っている身体の使い方が、
負荷をかけている可能性もあります。

その時のあなたの状況によっては、
気をつけをすることが健全だったかもしれません。

しかし、良い姿勢=気をつけ
であると考えているのであれば、
違う姿勢も選択することができる
ということを知ることは、あなたの助けになります。

良い姿勢=気をつけの必要はあるのか?


あなたが、良い姿勢と考えているものは、
何種類あるでしょうか?

良いと思っている姿勢が、
一種類しかないと思っている場合は、
この姿勢の選択肢を広げることは、
あなたの身体、思考、感情にも影響をもたらします。

選択肢の幅を広げたいと思うようでしたら、
無意識での習慣、クセを認知し、
使い方、行動、思考、感情を変えていく。
これらのことに興味を持つのであれば、
アレクサンダー・テクニークというボディーワークは、
あなたに有益ですので、調べてみてくださいね。