多くの準備をしてきた
発表会・公演・会議のプレゼンテーションの
本番前に緊張してしょうがないことはありませんか?
『緊張して、どうにかなっちゃいそう。』
『緊張して、吐きそう。』
というご経験がある方に、
役立つ情報をご紹介します。
本記事の内容
●あなたの緊張の正体がわかる。
●あなたの緊張をほどく方法がわかる。
指揮者であるわたしも、緊張に押しつぶされ、
何度も失敗を繰り返してきました。
失敗の経験と、アレクサンダー・テクニークに基づく情報を
まとめました。
緊張は悪いもの?
本番前に緊張するのは、悪いことと思っていませんか?
わたしは本番前に緊張したほうが、
良いと考えています。
なぜなら、
あなたが時間をかけて準備し、
大切にしている本番だからです。
もし、適当に準備し、
大切でもないと思っているなら、
緊張は全くしないと思います。
まずは緊張していることを感じたなら、
緊張を受け入れる。
そして、自分が大切にしている本番だということを
思い出してください。
何に緊張をしているのか?
あなたが緊張していることに気がついたなら、
何に緊張をしているのかを
考えたことはありますか?
わたしは、
緊張との向き合いかたを知らなかったころは、
緊張していることに、さらに緊張をしていく
という負のスパイラルを繰り返していました。
緊張をしているときに、何に緊張をしているのか?
それを考えるだけで、本当に楽になります。
例えば、
- 本番を成功させたい
- ある部分が失敗しそうで怖い
- 準備期間が少し足りなくて怖い、嫌だ
- 仲間に迷惑をかけたくない
- 大勢の観客、相手がいるのが怖い
- 観客、相手にどう思われるのかが怖い
- 観客、相手が見えるのが怖い
- 観客、相手に否定されたらどうしよう
など色んな理由が思い浮かぶと思います。
緊張をする理由を考えたら、
そこにあるのは、自分へのエールであることに、
気がつくと思います。
そうであれば、
緊張の正体がわかり、
少し安心するのではないでしょうか?
安心したのであれば、その正体にたいして、
どうアプローチをしていったら良いのかを、
冷静に分析できます。
多くの場合、緊張に舞い上がってしまい、
自分を見失っていることが多いでしょう。
緊張しているときに、冷静になれるコツ
①あなたが今、どこにいるのかを考える
緊張しているときは、
どこにいようが、ずっと緊張していると思います。
しかし、どこにいるのかを見渡し、思い出せたら、
トイレ、舞台袖、楽屋、控室などであり、
本番をする舞台、会議室ではないと思います。
どこにいるか理解したら、
少しは落ち着けるかもしれません。
②あなたが今、何をするためにここにいるのかを考える
何をしたくて、あなたはその場所に今いるのでしょうか?
・本番前のウォーミングアップでしょうか?
・本番に向けた最終確認でしょうか?
・食事中でしょうか?
・共演者、同僚との打ち合わせでしょうか?
今いる場所で、今何をしているのかを考えると、
本番という未来からくる緊張が緩和され、
今のあなたに意識が戻ってききて、
今やっていることに、集中できるでしょう。
③あなたが今、そこにいることを選択している
どんなに緊張していても、
あなたは本番を迎えたいと思って
そこにいることを選択をしています。
仮に、もしあなたが、
どうしても本番を迎えたくないなら、
そこからいなくなっても良いのです。
あなたがそこにいたいと思えるなら、
そこにいるという選択をしたことを、
認めてあげてください。
そうすると、
自分の意志でそこにいると確信がもて、
良い緊張に切り替わると思います。
緊張は自分への愛
緊張をするということは、
あなたが、あなた自身に送っている愛である
とぜひ覚えておいてください。
わたしは、その言葉を聞いて実感をした時に、
安心感を得ました。
そして、あなたが、
あなたの可能性を信じているから緊張をしています。
絶対に無理だと思うことに関しては、
本番を迎えようともしないし、
本番にむけた努力もしないでしょう。
例えば、明日、
●1時間もある聴いたこともない曲を暗譜で本番を迎える
●資料すら読んでいない会議で1時間プレゼンをする
という状況におかれたら、
断るでしょうし、努力もしないでしょう。
緊張をするということは、
あなたが、あなたの能力や可能性を信じて
応援しているということです。
緊張しないようにと思わず、
緊張をエネルギーに変えてほしいです。
わたしの場合
わたし自身の緊張の正体がわかると、
内観ができ、楽になりました。
チューニングが終り、舞台上へ行く瞬間に、
ステージマネージャーに、
『トイ・トイ・トイ』や『いってらっしゃい』と送り出していただき、
お客様からの拍手をいただくと、
緊張が本番へのエネルギーに変わることが多いです。