心と思考

アレクサンダー・テクニークから考えるウェルビーイングとは

こんにちは、石﨑マヤナです。

昨今、『ウェルビーイング』が、
最近とても流行っていますね。

わたし自身も、とても興味がある分野の一つです。
今回は、アレクサンダー・テクニークが、
ウェルビーイングにどう役に立つのかを、
お話ししていきます。

ウェルビーイング(Well-being)とは?

ウェルビーイングという言葉が
はじめて登場したのは、
1946年に世界保健機関(WHO)が設立されたときです。
ウェルビーイングを「身体的、精神的、社会的にすべて満たされた状態」
と定義しています。

日本の厚生労働省では、ウェルビーイングは以下の概念です。

個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念。

厚生労働省


計測可能なウェルビーイング理論を構築した
マーティン・セリグマン氏は、
『ポジティブ心理学の挑戦 “幸福”から“持続的幸福”へ』の著書で、
ウェルビーイング理論をこのように提示してます。

「PERMA」と呼ばれる
ウェルビーイングの5つの要素(尺度)を、

  • ポジティブ感情(P:Positive Emotion)
  • エンゲージメント(E:Engagement)
  • ポジティブな関係性(R:Relationships)
  • 意味・意義(M:Meaning)
  • 達成感(A:Achievement)

ウェルビーイングの目標を、

  • 上記要素の増大による)持続的幸福度の増大

としています。

そして、ウェルビーイングとは、「構成概念」であり、
幸せとは「もの」であるとしています。

アレクサンダー・テクニークでは、
どのように持続的幸福度を高めて行けるのかを、
・マーティン・セリグマン氏
・アレクサンダー・テクニーク
・わたしの意見
という順番にお伝えします。

ポジティブ感情

エンゲージメント

マーティン・セリグマン氏によると、
エンゲージメントとは「フロー」に関することです。

フローとは、
音楽との一体感や、
時が止まる感覚や、
無我夢中になる行為の最中での没我の感覚のことです。

そのため、主観的な状態は、
回想的、すなわち過去にしか存在しないです。


アレクサンダー・テクニークでは、
2つの視点から考えていきます。

1つ目は、
フローの状態を作る身体の動かし方を探求している
といっても過言ではないと感じます。

身体には、無意識の習慣・クセがあるので、
それがあなたのやりたいことを、
叶えにくくする動きであることもあります。

その習慣・クセにゆっくり気がついていき、
アレクサンダー・テクニークが
自分のものになったと感じたときに、
フローに入りやすくなると考えられます。

2つ目は、
身体の動かし方の探求そのもの自体が、
フローである人もいることです。

時間を忘れて没入するのであれば、
自分の身体の使い方や、動かし方を、
このようにしたら良いのではないかと、
建設的な思考をしていれば、
フローに入っていきやすくなると思います。


わたし自身は、フローに入ったときは、
思考や感情など、
さまざまなしがらみから解き放たれるという感覚
を持っています。

これをしたい、あれをしたい
と次から次へとアイディアが湧くこともありますし、
身体だけが乗っ取られたかのように、
動いている時もあります。

確かに、フローに入っている時は、
フローに入っていることすらも忘れていますが、
幸福度はとても高まっているなと感じます。

意味・意義

マーティン・セリグマン氏によると、
人間は、どうしても人生に意味や目的を欲しがるを指します。

自分よりも大きいと信じる存在
(宗教・政党・地球にやさしいエコライフ・ボーイスカウト・家族)
などに属して仕えると、
自分のやっていることは有益で価値のあることだと思うようです。


アレクサンダー・テクニークでは、
その人自身が叶えたい、やりたいことを、
身体をどう動かしたら、使ったら良いかを探求するので、
よりあなたは、社会的に有益な価値を見出されるかもしれません。

けれども、その前に、
自分の内を見つめていくということを、
丁寧にしていきます。

観察し、不必要な緊張、クセに気がついていくと、
自分の内をどっぷり見ることになるので、
はじめは辛いかもしれませんが、
その先には、あなたがやっていることは、
社会的に有益だと人に伝わりやすくなるでしょう。


わたしは、
身体の不必要な緊張・クセに気がつくことは、
自分自身のエゴをも外していくことに、
繋がると考えています。

そのため、社会は本当は何を求めているのか?
幅を広げて、社会に貢献できることを、
考えられるようになりました。

なので、社会に貢献する意味・意義を
より見出しやすくなったと思います。

達成

マーティン・セリグマン氏によると、
一時的な形での「達成」と、
その拡張した形である「達成の人生」です。
達成の人生とは、達成のための達成に捧げる人生のことです。

抑圧から解放されたときに、
そのもののよさのために
どんな行動を選択するかだと説いています。


アレクサンダー・テクニークにおいては、
達成へのプランをたてること、
達成への身体の現在地点を知ること、
達成へ向かう身体をどのように使うか、
を大切にしています。

アレクサンダー・テクニークでは、
達成を、望み・願望などと呼び、
それを叶えるために、
観察や方向性をだした実験
を繰り返していきます。

そして、達成したら、
達成したことを祝福をする文化があります。


わたしは達成をする上で、
ただただ達成だけを目的にして、
達成をするプランを考えることが、
とても苦手でした。

アレクサンダー・テクニークを
学ぶ中で見えてきたことは、
観察、知識、方向性があるなかで、
トライ&エラーをすることによって、
達成までの時間が短くなっていたことです。

達成することばかりにとらわれていた時は、
達成してもさらにすごい人がいるから、
と喜ぶことすらしませんでした。

それはいつも人と比較していることになりますよね。
達成したら、一度自分を祝福するということは、
自分自身を信頼するきっかけにもなったので、
とても気に入っています。

ポジティブな関係性

マーティン・セリグマン氏によると、
大きな社会脳、群衆感情、集団選択といった事実から、
ポジティブな関係性は有益と説いています。

あなたのことを、
心から気にかけてくれる人がいますか?


アレクサンダー・テクニークを学ぶと、
色んな人、もの、事柄と、
ポジティブな関係性をとても築きやすくなります。

人との関係性を例にすると、
身体の使い方が人間本来のパフォーマンス
を発揮しやすい動きになると、
非言語のコミュニケーションが
とてもよくなります。

身体が緊張している人と、
身体がリラックスしている人を比べると、
どちらが関係性が築きやすいかは、
一目瞭然でしょう。

身体の内感覚を研ぎ澄ませていくので、
不必要な緊張していると気がついたら、
動かし方を変えるという選択肢が生まれます。

それをしていると、
身体の気づきから、
思考・感情の習慣・クセにも気がつき、
それを解きほぐすことで、
選択肢が広がっていきます。

そのため、人に対しても、
選択肢が広がっていき、
ポジティブな関係性が作りやすくなります。


わたしは、
アレクサンダー・テクニークを学ぶことで、
人と自分の課題の分離がしやすくなりました。

人や社会や権威や評判にフォーカスしすぎていて、
自分を見失っていることも多々あったと思います。

その人は、その社会は、そう考える。
けれども、自分は違うということも、
見えてくるようになりました。

そのため、
依存しない関係が作りやすくなり、
社会、人とのポジティブな関係性を、
築きやすくなりました。

さいごに

マーティン・セリグマン氏は、
ウェルビーイングは、気持ちよさと同時に、実際には意味・意義、良好な関係性、および達成を得ることが組み合わさったものだ、と説いています。

アレクサンダー・テクニークは、
ウェルビーイングを体現していく、
全てが包括されている学びになります。

視点は違うけれども、
似ている部分はたくさんあったので、
突き詰めていくと、
同じ場所を目指しているのかもしれません。

そして、アレクサンダー・テクニークは、
簡単に終わる学びではなく、
何年もかけて勉強していきます。

その中で、
身体の使い方を通して、
思考・感情まで変化することによって、
健康的なあなたになっていきます。

あなたの旅路を、応援しています。
一緒に歩んでいきましょう!